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<解答例>
蒙古襲来にともなって幕府は,九州沿岸を警備する異国警固番役を新しく導入し,鎮西探題を新設するとともに,御家人だけでなく本所一円地の武士たちを守護を通じて動員する体制を整えた。こうした軍事・支配体制の変容にともない,御家人の負担が増加し,経済的な困窮から所領を質入・売却する御家人が増加する一方,幕府の支配権が全国的に強まるとともに,守護の多くを北条氏一門が占めるようになり,幕府での北条氏の権力がさらに拡大した。(206字)