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<解答例>
田沼は民間の経済活動を発展させ,その富を新たに財源に組み込むことをねらった。金貨の単位で通用する初めての銀貨である南鐐二朱銀を鋳造させ,金銀貨の一本化をねらって経済活動の活性化をはかった。そのうえで,都市・農村を問わず広く株仲間を公認し,営業税として運上・冥加を上納させるとともに,特定の商人を使って銅や俵物などの専売制を採用し,長崎貿易での輸出奨励もはかった。こうした政策は幕府収入を増やす効果をもった。(203字)