年度 1981年

設問番号 第3問


 1885(明治18)年12月、日本において近代的内閣制度が制定され、第1次伊藤内閣が発足して以来、1947(昭和22)年5月、大日本帝国憲法に代って日本国憲法が施行され、第1次吉田内閣が退陣するまで、1代の内閣(同一の首相が連続して内閣を組織した場合は1代として数える。以下同じ)の平均存続期間は約1年5ヵ月であった。これは、日本国憲法の時代における1代の内閣存続期間が約2年9ヵ月(1980年7月の大平内閣総辞職まで)であるのに較べると、いちじるしく短い。

 帝国憲法の時代(内閣制度制定以後憲法発布までを含む)の内閣がこのように短命であったのは、いかなる理由によるものと考えられるか。帝国憲法のもとでの政治制度の特色に即して、その理由を200字以内(句読点も1字に数える)で説明せよ。