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日本軍慰安婦(従軍慰安婦)問題を考える上で論点になると思われることがらをピックアップしてみました。Nifty-Serve FKYOIKUS(教育実践フォーラム専門館)の社会科会議室に1997/05/03付で書き込んだものに少し加筆を加えてあります。

(1) 慰安所の設置は、軍の政策的決定にもとづくものか(軍だとしてもどのレベ
 ルでの決定か)、それとも民間業者が利益追及のために自発的におこなったも
 のか。

(2) 慰安所の経営はどのようなものであったか。
 軍の直営、現地軍の独断による直営、民間業者への軍の委託、民間業者が自発的
 に設定したものを指定。

(3) 慰安所の設置が軍の政策的決定にもとづく場合、選定・委託をうけた民間業
 者による慰安婦徴集の実態はどうであったか。
 政治的手段による・あるいは・政治的手段をバックにする強制があったか、社会
 的な強制はどうであったか。
 また、現地軍による直接的な徴集はなかったのか−−あったとすれば、その実態
 はどうであったか−−。

(4) 慰安所のなかで日本軍慰安婦に自由は保障されていたのか−−たとえば、自由
 廃業が可能であったのか、性的慰安を強制されたのかどうか、金銭の授受は−−。

(5) 日本軍慰安婦は公娼なのか。
 当時は売春が合法だったとしばしば言われるが、すべての売春が合法だったのか
 (公娼と私娼の違い)。日本軍慰安婦には公娼制度と同じシステムが適用されて
 いたのか。

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