2004年12月に行われた「冬期教育研究セミナー」(駿台教育研究所)で,「日本史Bは新課程でどう変わるのか」というタイトルで話をしました。すべての新課程教科書を検討することはできませんでしたが,山川出版社『詳説日本史B』(日B001),実教出版『日本史B』(日B006),三省堂『日本史B』(日B007),山川出版社『新日本史』(日B010)の4冊を比較検討し,構成や内容での特徴,それらを検討したうえでの自分なりの授業構成(一部)について説明したのですが,結局,時間が足らず,説明が不足気味になってしまいました(特に近現代)。またいずれ何かの機会で話をすることもあるかと思いますが,そのセミナーに際して説明準備のために作成したメモ(PDFファイル)を登録しました→こちら。手書き原稿をスキャンしたものでして,乱筆ですが,御容赦下さい。
構成は,以下の通りです。
古代
1.ヤマト政権の支配構造について
2.律令国家の成立
3.公地公民制とその変化
4.天皇権力のあり方
5.受領と荘園制について
6.武士について
中世
1.性格づけ
2.幕府(武家政権)と朝廷(公家政権)
3.応仁の乱以降の室町幕府
4.村(惣村)と町の形成
5.ヨーロッパ人の来航
近世
1.士農工商
2.江戸時代の説明順序
近代
1.公議政体を軸にすえた政治史
2.明治憲法体制
3.政党の勢力拡大
4.日清戦争
5.日露戦争
6.産業革命
7.中国を軸とした1920〜50年代
8.占領期という設定枠