年度 2013年
設問番号 第3問
【解答例】
1日本経済は第一次世界大戦のなかで過大な膨張をとげたため,大戦終結により国際競争が復活すると,経済界の整理が求められた。しかし,相次ぐ恐慌に際して日本銀行の特別融資が行われて通貨流通量が膨張したため,経済界の整理が遅れた。そこで浜口内閣は金輸出解禁を行ってデフレ効果を期待するとともに,カルテル結成を助長する重要産業統制法を定め,産業合理化を促進しようとした。
2日米交渉のなか,対米強硬派の陸軍軍人東条英機を首相とする内閣が成立したのに対し,アメリカは満州事変以前の状態への復帰を要求した。
3昭和天皇を占領統治に利用する方針をとったため。
4安保闘争は当初,アメリカ主導のもとで日米間の軍事的・経済的な提携関係が強化されることに反発する革新勢力を中心として展開していた。ところが,岸内閣が衆議院で条約批准を強行採決したため,議会制民主主義擁護の運動へと性格を変化させ,一般市民の参加も得ながら高揚した。
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