年度 1985年
設問番号 第1問
室町時代には禅宗の寺院で学ぼれていた儒学は16世紀末に寺院から独立し、林家のように幕府に登用される者や、17世紀の藩政に大きな影響力をもつた者も現われた。また、朱子学に批判的な学派や、幕府政治の改革に発言したり従事したりする学者も出現した。こうした儒学の展開を、17世紀初頭から1720年代までを念頭において略述せよ。そのさい、(1)それぞれの学派・学者の学風の特色、(2)幕政および藩政とのかかわりに留意して、学問と思想の発展の流れが理解しやすいように記述せよ。(400字以内)