年度 1985年
設問番号 第3問
次の文章を読んで、下記の問い(1)〜(4)に答えよ。
1931(昭和6)年12月、第2次若槻内閣が総辞職(1)したあと、犬養毅を首班とする政友会内閣が成立した。犬養内閣の蔵相高橋是清は前内閣の蔵相井上準之助とは対照的な財政・金融・貿易政策を展開した(2)。これにより日本はドイツとならんでいち早く恐慌からの脱出に成功(3)したが、他方で、諸外国との経済的摩擦を強めることとなった(4)。
(1) 第2次若槻内閣の総辞職の理由をのべよ(100字以内)。
(2) 高橋蔵相の財政・金融・貿易政策の特徴を井上蔵相のそれと対比してのべよ(180字以内)。
(3) 恐慌からの脱出過程で、日本経済の産業構造は大きく転換した。その特徴を簡単に記せ(60字以内)。
(4) 経済的摩擦の内容を説明せよ(60字以内)。