年度 1986年
設問番号 第3問
次の文章は、東京朝日新聞の社説の一部である。これを説んで、下記の問い(1)(2)に答えよ。(400字以内)
護憲内閣が普選を議会に提出せざる前に、貴族院改革の案も決せざるうちに、かつて政友会内閣も通過をいさぎよしとしなかった法案、貴族院では再修正までしたくらいに異論のあった法案を、さらに広汎に、さらに厳酷にして、これを臆面もなく国民の前に出すことは、逆に護憲内閣そのものの本質を国民に疑わしむるものとして反対するのである。
(1) 「臆面もなく国民の前に出」された法案の名称と内容を記せ。
(2) この法案が出された歴史的背景は何か。この法案が成立するときの事情を念頭におき、第一次護憲運動(「大正政変」)以来の国内的、国際的な変化に即して具体的に述べよ。