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年度 2002年
設問番号 第４問(1)
テーマ 律令制下の税制
発問の類型 多面的な説明
律令国家はさまざまな税目・制度によって，公民の生産物を徴収し，労働力を徴発していた。それらはどこでどのように用いられたか。税目・制度ごとに簡潔に説明せよ。
【解答例】
租として徴収された稲は諸国で蓄えられたが，一部は国家が春に稲を貸し付けて秋に利息とともに回収する公出挙に活用され，公出挙の利息の稲は諸国で重要な財源となった。調として徴収された地域の特産物と，庸として徴収された麻布などは，公民の運脚によって都へ運ばれ，中央政府で官人への給付などの財源にあてられた。雑徭で徴発された成年男子は，国司の命令により，諸国で日数を限って土木事業や国府の雑用に従事させられた。