年度 2024年 設問番号 第4問(1)
テーマ 縄文時代の生業とその特徴/原始
発問の類型 多面的な説明 + 特徴
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【解答例】
縄文時代には,気候が温暖化して海洋性気候となり,さまざまな動植物資源に恵まれた自然環境が展開した。そのため,こうした豊かな自然環境に適応し,狩猟・漁労・採集を網羅的に組み合わせて生活した。aの石鏃を取り付けた弓矢を使ってイノシシやシカなどの中小動物を狩猟し,cの骨角器の釣針やbの石錘を用いた漁網などを使って漁労を行い,クリやクルミなどの木の実を採集してdの石皿・すり石ですりつぶして食糧とした。(198字)
(別解:具体的な根拠→判断できる生業のあり方という構成で書いたもの)
集落跡から貯蔵穴群が発見され,dの石皿・すり石が出土していることから木の実を採集していたこと,矢の先端に取り付けるaの石鏃が発見されていることから,弓矢を使って狩猟していたこと,dの釣針などの骨角器,網に使ったとされるbの石錘が発見され,集落跡の周囲に貝塚が形成されることから漁労を行っていたことがわかる。このように人々は,採集・狩猟・漁労を網羅的に組み合わせた食料採取を中心とする生業を営んでいた。(200字)