年度 1986年

設問番号 第4問


 明治維新で成立した政府にとって、幕末に欧米諸国との間で結ばれた不平等条約の改正は、最大の課題の一つであった。そのため明治初年以来、さまざまな努力と交渉をくり返してきたが、なかなか成果をあげることができなかった。しかし最大の難関であったイギリスが、条約改正に応じる態度を示すようになったので、1894(明治27)年、政府は領事裁判権の撤廃と税権の一部回復を内容とする日英通商航海条約の調印に成功し、ついで各国とも同様の新条約を結んだ。

 日本が条約改正を達成できたのはなぜか。イギリス側の事情も考慮して4行以内で述べよ。