年度 1989年

設問番号 第3問


 江戸時代には、17世紀末に宮崎安貞の『農業全書』(1697年)が刊行された。この書物は中国の農書の影響を受けながらも、実際の観察と経験にもとづく農業の知識を集大成したものと評価されている。さらに19世紀になると、大蔵永常の『農具便利論』(1822年)や『広益国産考』(1844年)が刊行され、広く全国に流布した。

 このような現象から、江戸時代の農村社会では、どのようなことが起きていたと考えられるか。5行以内で記せ。