年度 1995年

設問番号 第3問


 近世の大坂は、全国最大の米の集散地であった。とりわけ17世紀の間には、諸国からの廻米量が急速に増加した。17世紀末、堂島に設けられた米市場は、18世紀前半になると幕府によって公認され、蔵米を中心とする数千石、数万石単位の米が日常的に取引きされて、連日大変な活況を呈した。

 近世前期から中期にかけてのこの時期、米の商品化がこのように進展したのはなぜか。幕藩体制のしくみや生産面・流通面で生じた変化について触れながら、5行以内で説明せよ。