年度 1995年

設問番号 第4問


次の文を読んで下記の設問に答えよ。

(1) 1898(明治31)年に施行された民法は、家の戸主の地位を重んじ、これにふさわしい人をあてるため、男女のいずれでも家督を相続できると定めた。

(2) 1911(明治44)年に公布された工場法は、女性と少年の深夜労働を原則として禁止した。

(3) 1922(大正11)年に改正された治安警察法は、女性が政治演説会に参加することを認めた。

(4) 1925(大正14)年に改正された衆議院議員選挙法は、25歳以上の男女にひとしく選挙権を認めた。

(5) 1947(昭和22)年、新憲法にあわせて改正された民法は、男女の結婚を家でなく個人の意志によるものとし、遺産相続の権利を妻にも与えた。

設問

A 上の五つの文の中には、歴史的事実の説明として誤ったものが2つある。それはどの文で、どのように改めれば正しくなるか。誤り一つにつき1行を用い、初めに文頭の番号を記したうえで、誤った部分に対する修正案を記せ。

B 以上を参考にし、時代背景に留意しながら、大日本帝国憲法の時代における女性の地位とその変遷について、6行以内で説明せよ。