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参考書・問題集の紹介

初歩的な参考書

『漫画版 日本の歴史』(全10巻)集英社文庫,2007
 漫画とバカにしてはならない。これから受験勉強を始めたいけれども,基礎知識が不安だという人にはお勧めしたい。
 KADOKAWAや集英社,講談社,小学館から『学習まんが 日本の歴史』が出版されており,これらもお薦め。冊数は多いけど。
塚原哲也『大学入試 マンガで日本史が面白いほどわかる本』(KADOKAWA/中経出版)
山崎圭一『一度読んだら絶対に忘れない 日本史の教科書』(SBクリエイティブ)
ざっくりと,大ざっぱな筋をつかむのには,このあたりがよい。

オーソドックスな参考書

塚原哲也『読んで深める 日本史実力強化書』(駿台文庫)
同時代のできごとを俯瞰しやすく,同時に,分野・テーマごとの推移を追いやすい構成で,「タテ」と「ヨコ」の関連がつかめます。そして,高校教科書の行間を埋める参考書。
塚原哲也『日本史Bが1冊でしっかりわかる本』(かんき出版)
資料を素材とした問いを導入としながら,共通テスト向きに日本史を概説した参考書。共通テスト対策をしながら東大日本史にも使える。[原始〜中世編]と[近世〜現代編]の2巻からなる。
石川晶康『日本史B講義の実況中継』(語学春秋社)
講義口調なので読みやすいが,冊数が多いのが難点か、、、、、
金谷俊一郎『金谷の日本史 「なぜ」と「流れ」がわかる本』(ナガセ)
平易なので初学者には取っつきやすい。
山中裕典『日本史Bの点数が面白いほどとれる本』(KADOKAWA)
共通テスト対策と銘打ちつつ,2次・私大対策にも使えそうな参考書。
佐藤信ほか『詳説日本史研究』(山川)
山川の教科書(『詳説日本史』)をより詳しくした参考書。

文化史

塚原哲也(監修)『「カゲロウデイズ」で日本文化史が面白いほどわかる本』(KADOKAWA/中経出版)
導入として,それぞれの文化のイメージをつかむのに適している。
東京都歴史教育研究会(編)『スピードマスター日本文化史問題集日本史B』(山川出版社) 
神原一郎『日本文化史の整理と演習』(河合出版)
山野井功夫『攻略日本史 テーマ・文化史』(Z会)
問題集。読み比べてみて,自分にとって使いやすいと感じたものを選べばよい。

論述対策

塚原哲也・鈴木和裕・高橋哲『日本史の論点 −論述力を鍛えるトピック60−』(駿台文庫)
論述問題には定石がある。その知識と考え方を習得する参考書兼練習帳。テーマ別に時代の特徴と変化・展開を大きく見通す学力がつきます。
塚原哲也・高橋哲『スタートアップ日本史論述問題集 ー日本史探究のためにー』(駿台文庫)
論述対策に不安がある受験生向けの入門書。50〜120字程度の短い論述問題で構成してある。北海道大や名古屋大(文ほか),九州大(文),東京都立大,東京学芸大などの大学を志望している受験生にお薦め。ステップアップを考えると,『日本史の論点』を併用するのがよい。  
石川晶康『書いてまとめる日本史 −日本史短文論述練習帳』(河合出版)
北大や東京学芸大,名古屋大(文ほか),九州大(文)など,短文での論述問題が出題される大学を志望している受験生にお薦め。
塚原哲也『体系日本史』(教学社) 
知識を蓄えつつ論述問題にも対策したい受験生向け。資料を扱った論述問題が多く収録しているので,慶應大(文・経済)や北海道大,名古屋大(文ほか),九州大(文),東京都立大,東京学芸大などを志望する受験生にお薦め。ただし出版社の在庫切れなため,新刊本では流通していない。Amazonで中古を買うより,メルカリで探す方がよい。
野島博之『中学から使える 詳説日本史ガイドブック』(山川出版社) 
塚原哲也『読んで深める 日本史実力強化書』(駿台文庫)  
安藤達朗『日本史講義 −時代の特徴と展開』(駿台文庫)
塚原哲也『東大の日本史25カ年』(教学社)
東大志望の受験生なら,これで過去問にあたりながら方法論を学びたい。
鈴木和裕『一橋大の日本史20カ年』(教学社)
一橋大志望の受験生なら,これで過去問にあたりながら知識を整理・理解していきたい。
駿台予備学校編『京大入試詳解20年 日本史』(駿台文庫)
京大日本史の過去問はこれで対策を立てたい。
石川晶康・桑山弘・溝田正弘・神原一郎『“考える”日本史論述』(河合出版)
論述問題集として適度にまとまっている。
Z会出版編集部『日本史論述トレーニング』(Z会)
字数ごとに分類してあるのが特徴なのだが,字数が短ければ平易というわけではないので注意が必要だ。東大や一橋,京大の受験生には不向き。ただし,筑波大や京都府立大のように400字(程度)の問題が出題される大学を志望している受験生には,そうした字数の長い問題がそれなりの数,収録されているので便利である。その部分だけを使えばよい。

問題集

鈴木和裕『時代と流れで覚える 日本史B用語』(文英堂)
用語は,これを使って覚えたい。文章のなかで,文章とともに覚えたい。
『ベストセレクション 大学入学共通テスト 日本史B重要問題集』(実教出版)
『大学入学共通テストへの道 日本史問題と解説』(山川出版社)
共通テスト対策としては,この2冊のどちらかを使い,センター試験時代の過去問を含めてしっかり問題演習を積みたい。
塚原哲也『体系日本史』(教学社) 在庫切れです。Amazonで中古を買うより,メルカリで探す方がよい。
テーマごとに見通したい受験生に特におすすめ。収録されている問題のリード文からもしっかり知識を得たい。
石川晶康『日本史標準問題精講』(旺文社)  
難関私大向けの定番的な問題集。
松本英治・高橋哲『日本史基礎問題精講』(旺文社)  
基礎と銘打ってあるが標準的な問題がそろっており,標準問題精講の代わりに使える。このあとに過去問にチャレンジすればよい。
Z会出版編集部『実力をつける日本史100題』(Z会)   
解説がやたらと充実しているために見た目が分厚いが,問題数は100題と標準。
須藤公博『THE早稲田 日本史問題集』(駿台文庫)
青木和子ほか『関関同立・日本史』(河合出版)  
関関同立対策を銘打った問題集はとりあえず,これでしょう。改訂が止まっているのが難点です。というわけで,絶対に行きたい大学がどこか一つに絞りきれているのであれば,その大学の過去問を5年分をまとめて解いていくのがベスト。

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