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年度 2002年  設問番号 第4問(2)

テーマ 室町・戦国時代における鎌倉新仏教の広まり

発問の類型 多面的な説明


「鎌倉新仏教」は,室町・戦国時代により広く人々に受容されるようになった。布教者,受容した人々,および広がった地域に触れながら,これらの時代における「鎌倉新仏教」の広まりについて論ぜよ。


【解答例】
室町時代,臨済宗では夢窓疎石が出て以降,五山派は幕府・守護大名の保護を受け政治・外交面で活躍したが,幕府の衰退とともに衰えた。林下の禅宗諸派は地方武士・民衆の支持を受けて各地に広まった。室町末から戦国期,浄土真宗では蓮如が北陸・東海・近畿地方等に布教をすすめ,地方武士や農民からなる一向一揆が形成された。また日蓮宗では日親があらわれて西国各地に勢力を伸ばし,京都の町衆のあいだでは法華一揆が結ばれた。