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年度 2004年
設問番号 第４問(2)
テーマ 幕末開港〜1920年代の貿易収支の推移
発問の類型 展開過程
近代日本の貿易の推移を，開港期，産業革命期，第一次世界大戦期，1920年代の４つの時期について貿易収支を中心に述べよ。
【解答例】
開港期は，当初，生糸などが大量に輸出され，輸出超過であったが，改税約書後は輸入超過に転じた。産業革命期は，新たに綿糸などの輸出が増加したが，綿花や機械類・鉄鋼の輸入が増加し，輸入超過であった。第一次世界大戦期は，ヨーロッパ諸国が後退したアジア市場や戦争景気のアメリカ市場などへの輸出が激増して輸出超過となった。1920年代は慢性的な不況が続き，工業の国際競争力の不足とインフレ傾向から輸入超過が増加した。