過去問リストに戻る

年度 2005年 設問番号 第4問(1)

テーマ 室町・戦国時代の都市の発達

発問の類型 多面的な説明


室町・戦国時代には,新たに各地で都市が成立するとともに,伝統的な都市でも新しい展開がみられた。この時期における都市の発達を,その要因に触れつつ,具体的に述べよ。


【解答例】
全国的な商品流通と運送業の発達,対外貿易の活発化にともなって各地で新たな都市が成立した。海陸運の要地には港町や宿場町が形成され,有力な寺社では門前町が成立した。戦国時代には浄土真宗本願寺派の寺院を中心に寺内町が形成され,戦国大名の居城の周辺には城下町が広がった。これらの都市の多くは楽市として発展し,富裕な商工業者による自治組織が生まれた。そして京都のような伝統的な都市でも自治を担う町衆が成長した。