過去問リストに戻る

年度 1990年  設問番号 第4問(1)

テーマ 15世紀の地方文化/中世

発問の類型 多面的な説明


15世紀には,地方の学問や文化にも新しい発展があり,東国・西国ともに文化の中心地が生まれた。東国・西国それぞれの代表例をあげつつ,この時代の地方文化や学問の動向について記せ。


【解答例】
守護大名が京都の文化を学んで地方に普及しただけでなく,五山禅僧が各地の寺院に居住して中国文化の普及に貢献した。さらに応仁の乱以後,多くの公家や五山禅僧が荒廃した京都を離れて戦国大名のもとに集まり,地方で文化・学問が発達した。東国では関東管領上杉憲実が再興した足利学校に各地の禅僧や武士が集まり,坂東の大学と称された。西国では大内氏の城下町山口に連歌師宗祇や画僧雪舟らが寄宿し,大内版の出版も行われた。(200字)