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年度 1992年
設問番号 第４問(1)
テーマ 荘園制度の展開／古代・中世
発問の類型 展開過程（あるいは対比）
11世紀，13世紀，15世紀という３つの時期における荘園制のありかたを説明せよ。
【解答例】
11世紀には，開発領主の領域支配や有力農民の村落形成の進展を背景に，ひとまとまりの領域をもち，国衙支配から独立した本格的な荘園が形成された。13世紀には，鎌倉幕府により補任された地頭の荘園侵略が進み，地頭請や下地中分を通して武士の支配権が強化された。15世紀には守護や国人の荘園侵略が進む一方，百姓が惣村を形成して自検断や年貢の百姓請を行い，地域支配の実質的な権限を掌握したため，荘園制は実質的に崩壊した。（200字）