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年度 1996年  設問番号 第4問(2)

テーマ 大正期後半の軍備政策/近代

発問の類型 展開過程 + 関連


第一次世界大戦後より1920年代半ばまで,日本は軍備に対していかなる政策を展開したか。財政・経済の状況とかかわらせながら述べよ。


【解答例】
第一次世界大戦終結後も列国の建艦競争が激しく,シベリア出兵も継続した。そのため原敬内閣は大戦景気を背景に軍備を拡張した。しかし,戦後恐慌により財政が悪化するとともに,国際協調体制の形成が進み,ワシントン会議で主力艦の削減を中心とする海軍軍縮条約が締結されると,軍縮が基本路線となった。海軍だけでなく陸軍の軍縮も実施され,加藤高明内閣は財政整理を掲げて兵員の削減を行ったが,同時に軍備の近代化も進めた。(200字)