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年度 1999年  設問番号 第4問(1)

テーマ 鎌倉中後期の朝幕関係/中世

発問の類型 関連 + 展開過程


承久の乱から,鎌倉幕府の滅亡にいたるまでの間の,公武両政権の関係について論ぜよ。


【解答例】
後鳥羽上皇が挙兵した承久の乱に勝利した幕府は,朝廷への優位を確立し,皇位継承に介入する一方,御成敗式目制定後も公家法を尊重し,親王将軍を迎えるなど,公武協調を維持した。さらに,蒙古襲来を契機に全国政権としての性格を強め,皇統が分裂すると両統迭立による調停を行い,事実上朝廷政治を左右した。これに対して後醍醐天皇は天皇親政の復活をめざし,得宗専制政治に反発する御家人などの支持を得て幕府打倒に成功した。(200字)