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年度 1980年

設問番号 第2問

テーマ 北山・東山文化の特色/中世


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設問の要求は、A・B2つの建築物の特色。条件として、それぞれの時期の文化の性格と関連させることが求められている。

A 鹿苑寺金閣…伝統的な寝殿造風と禅宗寺院の禅宗様を折衷

北山文化=伝統的な公家文化と大陸伝来の禅宗文化などの融合が進む

B 慈照寺銀閣…上層が禅宗様で下層が書院造

東山文化=諸文化の融合のうえに、生活に広く根づいた独自の文化が形成


(解答例)
Aは室町幕府3代将軍足利義満が造営した鹿苑寺金閣で、伝統的な公家文化と大陸伝来の禅宗文化などの融合が進んだ北山文化を代表し、伝統的な寝殿造風と禅宗寺院の禅宗様を折衷した建築物である。Bは8代将軍足利義政が造営した慈照寺銀閣で、公家文化・禅宗文化など諸文化の融合の上に生活に広く根づいた独自の文化が形成された東山文化を代表し、和様の新住宅建築様式の原型である書院造を下層に採用した建築物である。