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年度 2004年

設問番号 第2問


次の文章を読んで下記の問いに答えよ。(問1から問4まですべてで400字以内)

 日本の産業革命は1886年ころから1907年前後にかけて進行した。大阪紡績会社など関西地方を中心に発達した綿糸紡績業や,長野県を中心に発達した製糸業は,その(1)特徴的な技術変革や過酷な労働条件,(2)安定した市場条件などによって急成長をとげ産業革命をリードした。また,重工業部門では,1901年に(3)官営八幡製鉄所が建設され,1896年に成立した造船奨励法によって,三菱長崎造船所や川崎造船所などの造船業も発達した。いっぽう,交通部門では,1889年に官営の東海道線が全通し,1891年には(4)民間会社によって上野−青森間が開通するなど,鉄道網がしだいに拡大していった。1906年の鉄道国有法の成立は,民間鉄道会社の簇生にたいして,政府の幹線国有原則の確立を示すものであった。

問1 下線部(1)の具体的な内容を製糸業,綿糸紡績業それぞれについて述べよ。
問2 下線部(2)を,製糸業については輸出市場,綿糸紡績業については輸入市場に即して述べよ。
問3 本文で記したように,特定の産業の発達と地域との関連は重要な問題である。下線部(3)の官営八幡製鉄所が,福岡県八幡村に設立された理由を述べよ。
問4 下線部(4)の民間会社の会社名を記せ。また,東北から関東を縦断するこの巨大な幹線鉄道を建設するためには,莫大な資金を必要とした。この民間会社は,その資金をどのように調達したかを述べよ。


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