年度 2015年
設問番号 第3問
1946年11月3日に公布された日本国憲法について,下記の問いに答えなさい。(問1から問4まですべてで400字以内)
問1 日本国憲法第9条は,戦争の放棄と戦力の不保持,交戦権の否認という基本原則を定めている。このうち,戦争の放棄は,戦前の多国間条約に源流の一つがあった。その多国間条約の名称をあげ,成立の背景及び内容について説明しなさい。
問2 日本政府が日本国憲法改正草案を発表するに先立ち,昭和天皇は,連合国軍最高司令官総司令部(GHQ/SCAP)と連携しながら,天皇の性格にかかわる詔書を発表している。その詔書の名称及び内容について説明しなさい。
問3 皇室に関する基本法である皇室典範は,戦前は明治憲法から独立した独自の法体系をなしていたが,日本国憲法の制定によって国会が議決する法律の一つとなった。しかし,皇位の継承者(天皇になることができる者)については,新旧の皇室典範は全く同一の規定を置いている。その規定の内容を説明しなさい。
問4 サンフランシスコ講和条約の発効から高度経済成長の時期にかけて,日本国憲法をめぐって,どのような政治的動きがあったか,具体的に説明しなさい。