年度 2024年
設問番号 第2問
東大寺の再建に関する次の⑴~⑷の文章を読んで,下記の設問A・Bに答えよ。解答は,解答用紙(口)の欄に,設問ごとに改行し,設問の記号を付して記入せよ。
⑴ 朝廷は,1180年に焼失した東大寺の再建を,人々から広く財物の寄付を集めておこなうこととした。その責任者に任じられた重源は,宋に渡った経験もあった。
⑵ 重源は,後白河院から庶民に至る広範な人々に寄付をよびかけた。これを受けて藤原秀衡は奥州産の金の寄付を約束し,源頼朝は米や金,絹など,たびたび多額の寄付をおこなった。 ⑶ 大仏の鋳造は当初,技術者不足で難航していたが,重源は,宋から来日していた商人で,技術にも通じていた陳和卿を抜擢し,これを成功させた。また伽藍の造営には大仏様とよばれる建築技法が用いられた。 ⑷ 1191年,頼朝は周防国で伐り出された材木を翌年中に東大寺に運搬するよう,西国の地頭に命じた。さらに1194年には,畠山重忠や梶原景時ら有力御家人たちの責任で仏像や伽藍を造営するよう命じた。
設問
A 東大寺再建に用いられた技術の特徴について,その背景にふれながら,2行以内で説明せよ。
B 源頼朝は東大寺再建にどのように協力したか。頼朝の権力のあり方に留意しつつ,3行以内で説明せよ。