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年度 2008年

設問番号 第1問


次の文章を読んで下記の問いに答えなさい。(問1から問4まですべてで400字以内)

 国家の仕組みの上で,法制度が重要なことはいうまでもない。日本においては,7〜8世紀に制定された「律令」を通じて,本格的な法治体制がとられることとなった。しかし,(1)「律令」には社会の実情と合致していない面もあり,その原則は徐々に崩壊し,10世紀には大きく変質した。12世紀に成立した武家政権である鎌倉幕府も,(2)基本法典として「御成敗式目」を制定したが,その性格は「律令」とは大きく異なっていた。応仁の乱以降地方分権化が進むと,地域政権である戦国大名は,それぞれ(3)「分国法」を制定して支配の規範とした。その後新たな統一国家を完成させた徳川家康は,大坂の陣後直ちに(4)「禁中并公家諸法度」・「武家諸法度」など身分ごとに基本法を制定した

問1 下線部(1)に関し,「律令」によって規定された土地・人民支配制度の特徴と,その崩壊の方向および変質の内容を具体的に説明しなさい。
問2 下線部(2)に関し,「御成敗式目」の特徴を,「律令」と対比させて説明しなさい。
問3 下線部(3)に関し,「分国法」に取り入れられている,社会の変化に対応した新しい紛争処理方式の内容を説明しなさい。
問4 下線部(4)に関し,「禁中并公家諸法度」を制定した目的,および,この法度で対象となった身分集団に与えられている役割について説明しなさい。


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